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■閑話D・その他…暇つぶしに読んでください・・・
○「正月飾り
 大晦日前に正月飾りを行いました。鏡餅を飾り、しめ縄を玄関に付け、幕や五色の幕で本堂を荘厳します。間もなく大晦日を迎えますが、心静かに今年を送りたいと思います。一年間、健康で安全に過ごせたこと、檀信徒各位に甚大なるご理解ご協力を頂いたことに感謝申し上げます。

20101230

○「大晦日
 いよいよ大晦日です。今日は、一年の締めくくりとして年越しそばを食べます。 年越しそばは江戸中期からの習慣で、金箔職人が飛び散った金箔を練ったそば粉の固まりに引付けて集めていたため、年越しそばを残すと翌年は金運に恵まれないといいます。ですから、この日のそばは、来る年の金運がかかっているというわけです。また、金は鉄のように錆びたりせず、永遠に不変の物であることから、長寿への願いも込められているのです。年越しにおそばの準備をしているご家庭は多いことでしょう。

20101231

○「冬至
 22日は、一年で昼間が最も短い日の「冬至(とうじ)」です。
 冬至の日には、何と言っても「ゆず湯」です。柚子の実をお風呂に入れて、温まります。「冬至にゆず湯」の由来は、冬至(とうじ)が「湯治(とうじ)」(お湯に入る)ことと、柚子(ゆず)が「融通(ゆうづう)」の語呂で、お金の融通が効くようにとの願いで、”お湯に入って健康になって、 融通よく暮らそう”、ということです。冬至が、1年で最も夜が長くなる日ということで、死に最も近い日であり、厄や邪気を祓うために体を清め無病息災を祈るという意味で、この風習は江戸庶民から生まれ始まったといわれています。柚子の精油成分が湯に溶けて、血管が拡張し血液の循環を良くなり、肩こりや冷え性を緩和し、更にはビタミンCの効果でお肌を滑らかにするとされています。また、すっきりとさわやかな香りで、寒さで凝り固まった体をリフレッシュする効能もあるでしょう。
 柚子自体にも効能があって、柚子湯に入ると風邪にひきにくくなり、皮膚も強くなる様です。寒さも厳しくなってきました、柚子湯に入り、家族団欒を楽しみながら、ポカポカにあったまって、元気に過ごしましょう。
20101222

○「一陽来復
 「一陽来復(いちようらいふく)」は、「冬が去り春が来ること」、「悪いことが続いたあと、ようやく物事がよい方に向かうこと」、「運が向いてくること」の意味ですが、万物の生成を「陰」と「陽」の二気に分ける考え方からは、夜を陰、昼を陽とします。1年では、冬至が陰の極点となり、冬至(12月22日)の翌日から陽がふたたび増してくることになります。古くはこの日を「一陽来復」または「一陽嘉節(かせつ)」として祝いました。それが春が巡ってくることや、めでたいことが再び訪れることを「一陽来復」というようになりました。たくさんの幸運がそれぞれのご家庭に向かうことを祈ります。
20101221

○「冬至の七種
  22日は「冬至」ですが、 「冬至の七種」、(うどん(うんどん)・かんてん(寒天)・きんかん(金柑)・ぎんなん(銀杏)・なんきん(カボチャ)・にんじん・れんこん)、と言われる食品があります。いずれの食品には「ん」がつきます。この「ん」のつく食べ物を食べると、健康で病気にかかりにくくなると言われ、特に冬至の日に「カボチャ」を食べると、厄除(やくよ)けになる、中気(ちゅうき)などの病気にならないと言われています。実際に、かぼちゃには、カロチンやビタミンがたくさんあり、食べ物のなかった時代では、栄養補給に欠かせない食べ物だったようです。そして、切った断面が太陽のようだから、とも言われています。皆さんも「ん」(幸運)の付く食べ物を食べて、良い運を頂き、健康で病気知らずに日送りしましょう。
20101220

○「赤穂浪士討ち入り
 12月14日は、「忠臣蔵」で有名な、大石内蔵助良雄(おおいしくらのすけよしたか)以下、四十七士が本所の吉良上野介邸に討ち入りした日です。300年以上も前の出来事で、1702(元禄15)年12月14日の寅の上刻(午前3時)頃のことでした。四十七士の眠る品川の泉岳寺には幾度となく参りましたが、いつもたくさんのお参りの人々がいて、その人気の高さを実感します。その志が、いつの世も高く評価され敬愛されているのでしょう。 さて、赤穂浪士は一般的には四十七士とよばれますが、浪士の一人の寺坂吉右衛門は討ち入りに参加したものの、泉岳寺にひきあげる途中で姿を消して切腹をまぬがれ、83歳まで生きました。来春1月15日の初参りでは、赤坂の豊川稲荷にお参りした後、泉岳寺に参りたいと予定しています。

20101214

○「冬至粥
もうじき冬至になります。一年中で最も昼が短く、夜が長い日が冬至です。太陽の昇る高さが低いため、影も一番長くなります。 この日は、カボチャを食べたり、ゆず湯に入る習慣がありますが、「冬至粥(とうじがゆ)」というのがあります。冬至の日に小豆(あずき)がゆを食べると、厄を払ってくれるそうです。韓国では、冬至に食べる料理として、「冬至粥(トンジ(冬至)パッチュク)」(「パッチュク」は、うるち米とあずきをやわらかく煮込んだお粥で、パッが「あずき」、チュクが「粥」を意味します。)が親しまれているそうです。19世紀に書かれた『東国歳時記(とうごくさいじき)』にも、記述がありますが、冬至は1年の中でいちばん夜が長いため、陰陽五行の考え方において、陰の気がもっとも高まる日と考えられています。陰の気が強まると疫神(病気の鬼神)の行動が活発化し、病気になりやすくなるといわれ、その防止のため、体内に陽の気を補充する必要があって、「陽の気」をもつ食材のあずきを摂取するのだといいます。ちなみに、あずきなどの赤い食べ物が「陽の気」をもつ食材だといわれているほか、とうがらしも代表的な「厄よけ」の食材として扱われています。「赤い食べ物」を摂って、寒い冬に備え、元気に過ごしたいと思います。

20101213

○「漢字の日
 12月12日は、「1(いい)2(じ)1(いち)2(じ)」「いい字1字」の語呂合わせで、「漢字の日」です。日本漢字能力検定協会が1995(平成7)年に制定しましたが、昨日は、全国から募集した、この年の世相を象徴する「今年の漢字」が発表されました。今年で16回になるようで、毎年楽しみにしているイベントです。いろんなことがあった一年ですが、今年は「暑」。記録ずくめの猛暑でしたから・・・・。来年は、楽しく明るい漢字が選ばれるよう望みます。

20101212

○「大雪
 12月7日は、「大雪(たいせつ)」です。『暦便覧』には、「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」と説明していて、雪がつぎつぎと降りつづくころです。季節のうえでは、ちょうど初冬の中ごろにあたり、ブリやハタハタなどの冬の魚の漁が盛んになる季節でもあります。熊も冬眠に入り、南天の実が赤く色付きますが、一方、暖かい地方ではウメのつぼみが発育を始める季節でもあります。明日12月8日は「成道会」、幼稚園の子どもたちと座禅を修行し、お釈迦様のお悟りのお話しをしたいと思います。

20101206

○「12月
 今日から12月です。英語での月名、December(ディセンバー)は、「10番目の月」の意味ですが、(これはローマ暦が3月起算で、3月から数えて10番目という意味で)、1年の12番目・最後の月です。
 昨日も示しましたが、日本では、師走(しわす)、極月(ごくげつ)、臘月(ろうげつ)とも称します。極月は「ごくげつ」とか「ごくづき」、「きょくげつ」、「きわまりづき」とも呼んで、その名の通り一年の最後の月の意です。
 「終わりよければ、全てよし(All's Well That Ends Well)」(シェイクスピアの戯曲ではありませんが)、この12月、今年一年の締めくくりとして充実させたいものです。
20101201


○「師走
 12月を迎えます。一年の締めくくりの月ですから、充実した月にしたいと思います。
 さて、12月は師走(しわす)と言いますが、諸説があり、年末にお坊さんが走り回る(師馳す・シハス)が一般的で、別に年の果てで、(年果つ・トシハツ)という説もあります。
 昔、 平安時代に貴族たちは年末になるとお坊さんを招いて、「仏名会(ブツミョウエ)」を行いました。この仏名会は何百何千とある仏さまの名前を唱え、その功徳で一年間の罪やけがれを消し去る法要ですが、貴族たちは仏さまの名前を覚えきれず、お坊さんを頼んで法要を致します。お坊さんは、あちらこちらで呼ばれるので、年末になると都中を西に東に走り回っていた様です。
20101130

○「柚子
 昨日、柚子(ゆず)をたくさん頂きました。私は柚子を絞ってその汁を焼酎で割って楽しみ、絞った後の皮はお風呂に浮かべて入浴剤代わりに用いています。 また、柚子の種にも優れた効用があるのです。柚子の種を日本酒や焼酎の中に入れておきます、1ヶ月くらいすると、種からエキスがしみ出て、柚子の化粧水になるそうです。柚子の化粧水には美白と保湿の効果があり、簡単に作れて、とても効果があり、幼児にも安心安全な化粧水です。「柚子の化粧水」の作り方は、
(http://www.topworld.ne.jp/ainet21/seikatu-cosmetics.htm)
但し、使用前にアレルギー検査をしてからお使い下さい。

20101125

○「勤労感謝の日
23日は勤労感謝の日です。「祝日法」には、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」ことを趣旨としています。国民全員が勤労を尊んで、その生産を祝い、互いに感謝し合う日ですので、その趣旨を改めて思い、務めたいと思います。 20101123

20101123

○「小雪
11月22日は「小雪(しょうせつ)」です。二十四節気の1つで、わずかながら雪が降り始めるころ。『暦便覧』には、「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」と説明していて、降る雨が雪に変わるほど、冷えてきます。那須連山も頂きは白く、すっかり雪化粧しました。冬の到来を実感します。しっかりと防寒対策をして、風邪をひかない様に用心しましょう。
20101122


○「家族の日
 11月の第3日曜日は、内閣府が家族や地域のきずなの重要性について集中的によびかけるため、「家族の日」(家族の日の前後各1週間は「家族週間」)に制定し、2007年(平成19)より実施しています。内閣府では、少子化対策について長期的な視点にたった社会の意識改革を行うため、「家族・地域のきずなを再生する国民運動」を展開していますが、特に家族の日・家族の週間の期間を中心としてこの運動を実施し、関係省庁、地方公共団体、民間の関係団体等と連携・協力し、講演会や各種のイベントなどを全国各地で開催しています。 各ご家庭でも、家族のきずなを深めて頂きたいと思います。
20101115

○「木枯らし
 冬の初め、木の葉を払い落としながら冷たい強い風が吹きます。夏に日本列島を覆っていた暖かく湿った大気を伴う太平洋高気圧は、徐々に勢力を弱めて日本の東の海上に去っていき、その後に大陸の高気圧から冷たい大気が日本列島に吹き込むようになりますが、《木を吹き枯らすものの意》「木を枯れ木のようにみせてしまう風」「樹木の葉を枯らす風」ということで、この冷たい風を「木枯らし」と呼ぶそうです。昨日はこの木枯らしが吹き、寒い一日でしたが、真冬の季節風のように何日も吹き続けることはあまりない様で、木枯しの翌日は穏やかな好天となり、小春日和(こはるびより)になることが多いそうです。今朝はとても寒かったですが、日中は暖かくなって欲しいと思います。俳句では初冬の季語です。 「海に出て 木枯らし 帰るところなし」(誓子) 20101112

20101113

○「七五三
 11月15日は「七五三」です。公家や武家での習慣が、のちに一般化したのが「七五三」です。男女児共に3歳になると「髪置(かみおき)」を迎え、これを機に髪を伸ばし結い直します。 男児は5歳になると「袴着(はかまぎ)」を迎えて、初めて紋付きの袴をはきます。女児は7歳に「帯解(おびとき)」となり、つけ紐をとり、大人と同じように腰紐で帯を結び始めます。成長と共に、身だしなみの習慣を身につけていきます。子どもたちの健やかな成長を祈念すると共に、社会性やマナーも学ぶ、良い節目として「七五三」を行いたいものです。
20101110

○「立冬
11月7日は[立冬]です。『暦便覧』では、「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明していて、初めて冬の気配が現われてくる日です。秋分と冬至の中間に当たり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から立春(2月4日)の前日(節分)までが冬となります。いよいよ冬の到来です。今年の冬は寒いとのこと、早めにしっかり防寒対策をしておきましょう。
20101107(画像は那須連峰)


○「11月
 今日から11月、今年も後2カ月と思うと気ぜわしくもなりますし、まだ2ケ月もあるとも言えます。11月は「霜月(しもつき)」ですが、「霜月」は文字通り霜が降る月の意味で、この月になると霜がしきりに降るから霜降月といったのが、霜月に転じたといいますが、他に、「食物月(おしものづき)」の略であるとする説や、「凋む月(しぼむつき)」「末つ月(すえつつき)」が訛ったものとする説もあります。
 11月には神楽月(かぐらづき)、子月(ねづき)、かみきづき(神帰月)、けんしげつ(建子月)、こげつ(辜月)、しもふりづき(霜降月)、しもみづき(霜見月)、てんしょうげつ(天正月)、ゆきまちづき(雪待月)、ようふく(陽復)、りゅうせんげつ(竜潜月)の別名もあるようです。晩秋を過ぎ、冬の深みゆく季節ですが、まだ師走(12月)の慌ただしさはなく、冬の季節に入ったことをしみじみと味わう日々が続きます。

20101101

○「サツマイモ
 幼稚園の園児とサツマイモ掘りを楽しみました。今年のサツマイモの出来は、夏の猛暑で心配していましたが思いの他、上出来で大きく育ち、味も甘くて良かったです。
 さて、サツマイモの主成分は炭水化物。中でも、でんぷんが多く、甘く感じるのはショ糖、果糖、ブドウ糖が多く含まれているからです。炭水化物の他にも、肌にツヤと張りを与えるビタミンC、ビタミンCの含有量はイモ類の中でトップクラス!熱に弱いビタミンCでも、サツマイモに含まれるでんぷんの働きによって壊れにくいのです。さらに、老化を防ぎいつまでも若々しさ保つ栄養ビタミンE、便秘を防ぐ食物繊維がたくさん含まれているのです。サツマイモは、優れた美容食です。
 サツマイモは、主成分が炭水化物で糖分も多く「太る食品」と思われていますが、蒸したサツマイモとご飯のカロリーを比較すると(100グラムあたり)ご飯が約148キロカロリーに対し、サツマイモは125キロカロリーと大差ありません。むしろ、食物繊維がたくさん含まれているので満腹感が持続するので、上手に食べればダイエット食にもいいのでは・・・。

20101024

○「
 寺(全超寺)の境内には小さな柿の木が一本あり、赤く色ずきました。その柿の木で、ふと気付いたことがあります。北風が吹くと木々の落葉は吹き飛びますが、柿の葉は厚くて、風が吹いても柿の葉は遠くに飛んでいかず、根元にとどまります。物知りの人に聞くと、柿は自分の葉を足下に落として、その葉を腐らせ養分とするのだそうです。植物もそれぞれ工夫しているのでしょうか、なるほどと思いました。
 さて、「柿が赤くなると、医者が青くなる」と言われます。「熟した柿を食べると病気にならないと言われ、柿の熟す秋になると病気になる者が少なく、医者はあがったりで青くなる」そうです。実は、このような諺のできた時代には、農民が多く、秋と言えばちょうど農繁期で、医者に行く暇などなかったからだとも言われています。貧しく、忙しい時代ならではの諺かもしれませんが、「柿」は実に栄養的に優れた果物です。
 柿はビタミンCが豊富で、レモンにも引けをとりません。ビタミンCはコラーゲンの形成を助けて肌に張りを与え、さらに細胞をウイルスなどから守る免疫機能や抗酸化作用を高めます。抵抗力の落ちる寒い時期に進んで摂りたい果物です。そして、かぜの予防にも効果があり、柿のビタミンCとタンニンは血液中のアルコールを体外へ排出する働きがあり、カリウムの利尿作用とともに、二日酔いに効果があるといわれています。また、血液中のアルコール濃度が上がるのを抑制するアルコール・デヒドロゲナーゼという酵素も含まれているため、二日酔いの予防も期待できるでしょう。柿を食べて、医者いらずの健康な日送りをしましょう。

20101023

○「リンゴが赤くなると
 先日「柿が赤くなると、医者が青くなる」と記しましたが、別な言い方で「 トマトが赤くなると、医者が青くなる」とか「リンゴが赤くなると、医者が青くなる」とも言われるそうです。トマトにも、リンゴにも優れた栄養があり、摂取することで病気を遠ざけてくれます。
 さて、リンゴは皮をむいて食べるでしょか? リンゴは軽く流水で洗うだけで十分だそうです。皮についてるワックスのようなものは農薬ではなく天然の植物ロウで、正式にはオクタコサノールといい・・・栄養豊富なファイトケミカルだそうです。柑橘系は農薬散布がありますので皮には留意必要ですが・・・。可能な限り皮も食べたほうが身体に良い栄養が摂取できます。ブドウの皮にも同様にオクタコサノールがあり、無害です。これは果物や野菜全般に言えることで、皮にも豊かな栄養分があるので積極的に食べてみましょう。
20101021

○「十三夜
 10月20日は「十三夜(じゅうさんや)」です。
 陰暦9月13日夜のことで、8月15日夜の「芋(いも)名月」に対して「豆名月」といい、「後(あと)の月見」ともいいます。
 醍醐(だいご)天皇の延喜(えんぎ)19年(919)に、月見の宴が催されたのが十三夜の始めといわれています。(『中右記(ちゅうゆうき)』保延(ほうえん)元年(1135)9月13日の条に、明月の宴が催されたことが記録されている。)福岡県糟屋(かすや)郡では九月十三夜を「女名月」といって、この日は女性が幅をきかすそうです。長野県北安曇(きたあずみ)郡ではこの夜を「小麦の月見」といって、この日の天候がよければ小麦が豊作だといいます。『徒然草(つれづれぐさ)』には、8月15日と9月13日は、二十八宿のうち「婁宿(ろうしゅく)」という日で、この宿は清明なので月を翫味(がんみ)するのによい夜とあります。また、八月の「十五夜」と同じく、「十三夜」にも果実類を無断でとってもよい習慣があります。夜、奇麗なお月が見れるといいですね。
20101011

○「寒露
 10月8日は二十四節気の「寒露」です。秋分の日から15日が過ぎ、『暦便覧』に「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」と説明しているように、「露が寒冷にあって凝結しようとする」との意味で、冷気によって露が凍りそうになるころです。秋の深まりを思わせる命名で、北国ではカエデなどの紅葉で秋色が深まります、今年はもう那須の山々では紅葉が進んでいて見ごろになっているとの報道がありました。週末、紅葉狩りに出かける家庭も多いことでしょう。

20101006

○「ひつじ
 10月に入り、景色にも暮れゆく秋を感じます。さて、稲刈り後の田んぼに生えている、青い葉、刈り取った稲から生えている青い葉っぱなのですが、「苗」ではない様です。何という呼び名があるのか、皆さんは知っていますか?
 とても気になり調べてみました。すると、その名は「ひつじ」というそうです。刈り取った後にひつじが生えてる田んぼは、「ひつじ田」と呼ばれ、秋の季語にもなっていて、農村の秋の風物詩です。「牧歌ひつじ田」という言葉もあり、晩秋の牧歌的で、冬に向かう田野の情景を言います。これから秋を経て、冬に向かう風景です。朝夕の気温も下がり、風邪をひきやすくなりますから、体調管理に気をつけましょう。
20101003

○「衣替え
 「衣替え」の習慣は、宮中の行事として始まったものです。しかし、当時は、今と違って旧暦の4月1日と10月1日に行われていました。
 江戸時代になると衣替えは複雑になり、4月1日から5月4日と、9月1日から9月8日までは袷「あわせ」(裏地付きの着物)を、5月5日から8月末日までは帷子「かたびら」(裏地なしの単仕立ての着物)を、9月9日から3月末日までは綿入れ(表布と裏布の間に綿を入れた着物)の着用と定められ、年4回も衣替えをしていました。
 衣替えが6月1日と10月1日になったのは明治以降で、学校や官公庁、銀行など制服を着用する所では、現在もほとんどが、この日に行われています。
20101001

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