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今日の献立はみんなの大好きなメニューの「すき焼き」です。すき焼きは江戸時代から見られる名で、鍋の代わりに農具の鋤(すき)の金属部分を火の上にかけ、魚や豆腐を焼いて食べたことから、「鋤焼(スキヤキ)」と呼ばれるようになったといわれます。その他、すき焼きの語源には、肉を薄く切るため「剥身(すきみ)」から「剥き焼き」となったとする説や、古くからあるに日本料理の「杉焼(すぎやき)」からとする説、好きなものを焼くからといった説もあります。ただ、1832年の『鯨肉調味方』に「鋤焼とは、鋤のよく擦れて鮮明なるを、熾火の上に置きわたし、それに切肉をのせて焼くをいふ。鋤に限らず、鉄器のよくすれて鮮明なるを用ふべし」とあるため、鋤の上で焼いた説が有力とされています。
今日の献立は、「豆腐のハンバーグ」です。豆腐は給食に度々登場しますが、豆腐には主要な栄養素であるタンパク質や脂質の他にも、体に良い機能性成分を多く含んでいます。豆腐に豊富に含まれるたんぱく質は、コレステロールの低下や血圧上昇の抑制を期待できる成分で、脂質に多く含まれているリノール酸もコレステロールに働ける効果があり、善玉コレステロールを増やす作用を期待できます。高血圧やコレステロール値の異常などの改善に効果的で、それらが原因になる動脈硬化を防ぎ、脳出血や心筋梗塞などを予防できるのが魅力です。不飽和脂肪酸で構成された成分のレシチンは、血管に付着したコレステロールを溶かしたり、付着を予防したりする働きがあり、動脈硬化の予防に効果を期待できます。大豆に含まれるβコングリシニンには内臓脂肪を減少させる効果があり、レシチンとともに体内に働きかけ、肝臓に脂肪が多くなる脂肪肝の予防にもつながります。レシチンにはコリンという成分も含まれていて、2つの成分によって脳を活性化する役割を果たし、神経細胞の材料になるレシチン、レシチンから分解され情報伝達物質に変化するコリンによって、記憶力や集中力を高めるのが特徴です。サポニンは、豆腐の食感や風味の要因となる成分で、様々な効果が発見されており、脂肪蓄積の予防、便通の改善、血栓の予防など、成人病や老化などを防ぐ栄養として注目されています。大豆に多く含まれるイソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをすると言われ、女性ホルモンの減少が原因のひとつと考えられる骨粗しょう症や更年期障害などの予防につながり、乳がんや前立腺がん、胃がんの予防にも効果的と考えられ、日本人が欧米人よりもこれらの発症が少ないのは豆腐を多く食べるからと指摘されるほどです。豆腐に甘みを感じるのは、オリゴ糖を多く含んでいるからで、腸内の悪玉菌の増殖を抑えたり、免疫力を向上したりするビフィズス菌の栄養源になり、体内のビフィズス菌を増やすことができます。腸の動きの活性化、発がん物質の分解などの働きがあるので、便通改善やがんの予防に効果的でしょう。カルシウムは、骨や歯などをつくる栄養です。イライラしやすいとカルシウム不足というように、気持ちをコントロールする上でも重要と考えられています。豆腐にはカルシウムが多く含まれているだけではなく、吸収しにくいカルシウムを他の食材と組み合わせて摂取しやすいのが魅力。様々な食材と調理できるので、カルシウムの吸収をサポートするビタミンDを含むものと一緒に食べやすいです。成人病の予防などに関する栄養が多かったですが、豆腐に含まれる豊富なビタミンは美容に効果的で、肌の調子を整えるビタミンE、皮膚や粘膜に働きかけるビタミンBなど、美しい肌を体内からサポートしてくれます。
今日は子どもたちが大好きな「イカ焼きそば」です。ムラサキイカ野菜がたくさん入った「イカ焼きそば」には優れた栄養があります。イカにはタウリンが豊富に含まれています。このタウリン、栄養ドリンクなどでおなじみの栄養素で、タウリンには、肝臓の機能を向上させる効能や血圧、コレステロール値の上昇を抑える効能があります。イカの栄養で特徴的なのが、タンパク質が多く、脂質が少ない点で、特に、イカ類の中でもコウイカやスルメイカは脂質が低くなっています。タンパク質は筋肉や臓器、皮膚、爪などのカラダを作る主成分となる栄養です。また、イカにはコラーゲンも豊富に含まれ、コラーゲンには美肌効果が期待できます。私たちの肌は、約70%がコラーゲンで形成されており、コラーゲンが肌の内側から支えることで肌の弾力や潤いを保ちます。そして、イカにはビタミンB12が豊富に含まれ、ビタミンB12は赤血球を作り、血液を増やす栄養で貧血(巨赤芽球貧血)を予防する効能があります。
今日は「ひじきと大豆の煮もの」の献立です。ひじきや大豆、野菜は成長期の園児にとって大切な栄養素を多く含んでいるのでたくさん食べてもらいたい食材です。ひじきは鹿の黒くて短いしっぽや角に似ているところから昔「鹿尾菜」「鹿角菜」と書かれ、ひじきにはカルシウムや鉄分、食物繊維がたっぷり含まれています。カルシウムは、昆布の2倍含まれ、骨を丈夫に、イライラをやわらげる効果があります。鉄は貧血に有効です。ひじきの鉄の吸収はよくないのですが、大豆や野菜と一緒に食べると、野菜のビタミンCが鉄の吸収を助けます。そして、大豆は中国で4000年から5000年前にすでに栽培されていたそうです。日本には、約2000年前の弥生時代に稲作と一緒に朝鮮半島からつたわったといわれ、大豆にはタンパク質が豊富に含まれ、また、大豆は米に不足する必須アミノ酸のリジンが多く、米には大豆に足りないメチオニンをふくんでいます。
今日の給食には、焼き魚「鮭」が供されました。鮭は、必須アミノ酸のバランスがよく含まれた良質な動物性たんぱく質源で、脂質、女性ホルモンの代謝、ヘモグロビンの合成を助けるビタミンB6が含まれます。そのため、・健康な皮膚や髪を作る・貧血予防・脂肪肝予防・PMS(月経前症候群)の症状を和らげるなどが期待でき、女性にたくさん食べていただきたい食材です。
今日は園児も教職員も大好きな「ハヤシライス」です。「ハヤシライス」は、明治初期創業の上野精養軒で、当時勤めていた林さんというシェフが作ったのがはじまりわれ、牛肉の切れ端と余った野菜をデミグラスソースで煮込み、ライスにかけた従業員用のまかない飯を、シェフの名を冠してお店で提供するようになったといわれます。一方で大手書店「丸善」の創始者・早矢仕(ハヤシ)の名前から、ハヤシライスが生まれたという説もあります。早矢仕氏の名が語源だとする説にはふたつあり、かつて医師として勤めていた病院で、肉と野菜の煮物をご飯にかけて患者の食事としたという説がひとつ。もうひとつは、創業後に仕事仲間をなじみの西洋料理店へ連れて行き、肉と野菜のソース煮込みに、ライスを添えて出させたことからついたという説です。当社の社史にはこの説が掲載されていて、丸の内本店や日本橋店併設のカフェで名物メニューとなっています。いずれにせよ、幼稚園の「ハヤシライス」はとても美味しくて大満足の給食です。
タンメンは実は日本の関東地方が発祥です。タンメンは、もやしやキャベツ、キクラゲなどたっぷりの野菜を豚肉と一緒に炒めて、塩味のスープと一緒に煮込んで、中華麺と共に盛り付けて作られる麺料理のことです。ちなみに、漢字の湯麺も「タンメン」と読みますが、タンメンと湯麺は同じではなく、湯麺とは、中華料理の中でも「スープに入った麺」の総称で、スープ入りの麺料理は全て「湯麺」です。「湯麺」と炒めた野菜に塩味のスープを加えた麺料理の「タンメン」とは、意味が異なるようです。
今日の献立は、「ワカメご飯」です。幼稚園では頻回にご飯に、青菜やワカメなどを加えて提供しています。そのワカメは食物繊維やミネラルなどを豊富に含む優れた食材です。カリウムが豊富で、その他ナトリウムやカルシウムといったミネラルの種類が多く、ビタミン類や食物繊維も含んでいます。そして、カロリーや糖質がとても低く低カロリー低糖質の食べ物です。また、クロロフィル、フコキサンチン、β-カロテンなど抗酸化作用を持つ色素成分も含み、健康や美容の維持に役立ち効果を発揮します。注目の栄養成分フコイダンは、海藻が自らの身を守るために保持しているネバネバ成分で、モズクや昆布などにも多く含まれています。フコイダンのNK細胞を活性化する働きが、免疫力の向上、がんを予防する効果が期待され、その他の効果や効能では、胃の粘膜の保護やピロリ菌が胃壁に付着するのを防ぐ役割があります。この働きは、胃炎、十二指腸潰瘍、胃がんなどの予防に効果的と言われています。次に、海藻類は他の食品と比べても豊富なヨウ素含有量を誇り、ヨウ素はミネラルに分類される栄養の一つで、甲状腺ホルモンの成分になります。甲状腺ホルモンは自律神経の交感神経を刺激する働きを持ち、代謝を促す効果があり、三大栄養素の代謝を高めて太りにくい体作りに役立つほか、肌や髪などを美しく保つ効果もあり、肥満予防や美肌の維持といった美容面でも活躍します。
今日の献立は、「ご飯、なめこ汁、にんじんしりしり、鶏唐揚げ」です。「にんじんしりしり」は、にんじんをせん切りにして卵と炒める料理です。にんじん料理「にんじんしりしり」の発祥地は沖縄県で、沖縄県では家庭の味として親しまれています。「しりしり」は、沖縄の方言でせん切り・すりおろすという意味があり、「にんじんせん切り」という意味、そのままです。また、スライサーでせん切りするときの「すりすり」という音が転じて「しりしり」となったという説もありますが、にんじんをせん切りにして使う料理のことを「にんじんしりしり」といいます。にんじんが苦手な児も幼稚園の給食では、お友だちとよく食べ込んでいます。
今日は煮魚の「カレイ」です。カレイは、その独特の形状と、淡泊でありながらも繊細な味わいが特徴の魚種で、見た目や風味だけでなく、カレイには体に良いとされる様々な栄養素が豊富に含まれています。まず、カレイは優れたたんぱく質源です。100gあたり約16gのたんぱく質を含んでおり、これは牛肉や鶏肉と比較しても十分な量で、魚のたんぱく質は消化吸収が良いと言われていますので、日々のたんぱく質摂取源として最適です。次に、カレイにはビタミンDが豊富に含まれ、ビタミンDは骨を丈夫にし、免疫力を強化することが知られています。カレイ100gあたりで約8.5のビタミンDを摂取することができ、これは一日に必要なビタミンD摂取量の約85%に当たります。さらに、カレイは良質な脂質も含んでいます。この脂質には不飽和脂肪酸が含まれており、特にDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸が豊富です。これらは心臓病の予防や脳の機能向上に役立つとされています。
今日は「マーボー豆腐」です。幼児用に整えた味付けで、辛みが抑えられていますが、大人が食しても満足できる味わいです。特に、タケノコが加わって食感が良く食べ込みがよく、残量も少なくて嬉しく思います。「マーボー豆腐」には、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンA、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ナイ アシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マ グネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン、食物繊維などの栄養が含まれていて、「免疫力アップ」「疲労回復」「ガンの予 防」「貧血の予防」「目の健康維持」「骨や歯の健康維持」「美肌効果」などの優れた健康効果があります。
今日の献立は「スパゲッティナポリタン」です。ナポリタン発祥の地は日本で、一説には1927年(昭和2年)に横浜・山下町で開業した老舗の「ホテルニューグランド」が終戦後に提供したのが最初だとされています。当時、このホテルはGHQに接収され、進駐軍は持ち込んだパスタを茹でてケチャップを混ぜただけのものを食べていましたが、これを見かねたホテルの二代目総料理長の入江茂忠氏が、炒めたハムとマッシュルームを茹でたパスタに加え、トマトペースト、玉ねぎ、にんにくなどを使ったトマトソースで和えた料理を完成させました。これが「ナポリタン」の発祥で、当時はトマトソース自体を「ナポリ風」と呼んでいたのがその名の由来であるとされています。このソースの原型は同ホテルの初代料理長サリー・ワイル氏の時代に既にあったのではないかとも言われ、トマトソースで和えたパスタをフランスでは「スパゲティ・ナポリテーヌ」と呼んでいて、入江氏がワイル氏からこの料理について教わっていた可能性も考えられます。どちらにしても、茹でたパスタを冷ましてから湯通しし、柔らかくする一手間を加え親しみやすいものにしたのは入江氏の功績です。スパゲッティナポリタンは子どもたちから好評なメニューで、今日もケチャップソースで口の周りを染めながら美味しくいただきました。
「納豆」の給食が提供されます。納豆は、大豆を煮てから納豆菌で発酵させたもので、納豆菌は納豆をつくるために使われる細菌になります。納豆菌は熱に強く、100℃の熱湯でも生きているほど強いです。また、胃酸にも強く生きたまま腸に届きます。納豆菌は熱や胃酸どちらにも強い細菌です。納豆菌を使っている納豆はこの強さが魅力で、納豆が健康にいい理由にもなっています。納豆菌の多さも納豆の健康効果を支えている要因といえ、納豆菌は納豆100gの中に1000億個もあると言われています。粒納豆には、ビタミンB2・カルシウム・マグネシウム・鉄分・亜鉛が多く含まれている、健康に大切な栄養がいっぱいです。
今日は「イワシのおかか煮」をいただきます。イワシの体にはたくさんの栄養素がギュッと詰まっており、私たちの健康促進にぴったりの食材です。イワシには、体内の赤血球を作るために必要な鉄が多く含まれ、鉄分を摂ることで、貧血になるリスクや集中力の低下を防ぐことができます。また、EPAは、アレルギー疾患や動脈硬化の予防と改善に効果がある栄養素で、体内で作れない栄養素なので、食品やサプリメントから摂取する必要があり、魚介類のなかでも新鮮なものや、旬のものに多く含まれています。DHAは高血圧や皮膚炎の予防改善だけでなく、記憶力の向上にも効果があると言われ、こちらも体内では生成できない栄養素のため、食品から摂取する必要があり、イワシには豊富に含まれています。イワシをはじめ、牡蠣・サバ・マグロなどの魚介類に含まれているタウリンは、胆汁を生成するときに体内のコレステロールを消費するため、コレステロール値を正常化させる働きがあり、アルコールの分解で負荷がかかる肝臓を守り、再生させる役割も果たしています。二日酔いのもとでもあるアセトアルデヒドの分解もできるため、お酒好きやお酒に弱い方にもおすすめの栄養素です。ペプチドは、魚由来のイワシペプチドや魚肉ペプチド、大豆由来の大豆ペプチドなど、様々な種類があり、イワシが含んでいるペプチドには、血圧の安定化やアンチエイジングに効果があります。三大栄養素のひとつ、たんぱく質は、日々のエネルギー源としてはもちろん、体重の約5分の1を占め、体を作るために必要不可欠な栄養素です。たんぱく質の材料のなかには体内で作れないものもあるため、私たちは毎日食品からたんぱく質を摂取しなければなりません。イワシは100gあたり24.6gのたんぱく質を含んでいます。牛乳やヨーグルトなどの乳製品に含まれているイメージがあるカルシウム。カルシウムには、骨を強くする働きがあり、体内のカルシウムの99%は骨と歯にあって、残りの1%は血液中や細胞に含まれています。血液中のカルシウムが不足すると骨から溶け出して補強するのですが、放っておくと骨がもろくなり、骨粗しょう症のリスクが高まります。
今日の献立は「ちゃんぽん麺」です。「ちゃんぽん麺」は具沢山で、食べ残しが少なく好評でした。さて、ちゃんぽんとは「さまざまな物を混ぜる」という意味の言葉で、たくさんの食材を混ぜた各地の郷土料理をちゃんぽんと呼び、野菜や魚介類、豚肉、かまぼこなどの具材をラードで炒めたものを、スープで味を調え、麺とともに煮込んでいます。これは中華麺の一種ですが、その太さに特徴があります。ちゃんぽん麺の麺幅は約2mm弱、ラーメンの一般的な太さは1.5mm程度で、ラーメンよりも太い麺をつかっていることになります。また、「かん水」にも違いがあり(かん水とは、麺に弾力性をもたせるため、小麦粉に混ぜる水のこと)、麺の風味や感触、色合いも変わっていて、麺の味にも影響を与えています。
今日の給食には、「鮭ご飯」が供されました。鮭は、必須アミノ酸のバランスがよく含まれた良質な動物性たんぱく質源で、脂質、女性ホルモンの代謝、ヘモグロビンの合成を助けるビタミンB6が含まれます。そのため、・健康な皮膚や髪を作る・貧血予防・脂肪肝予防・PMS(月経前症候群)の症状を和らげるなどが期待でき、女性にたくさん食べていただきたい食材です。
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第二ひかり幼稚園では誕生会メニューで「キーマカレー、切り干し大根の煮物、牛乳、ソーダフロートゼリー」です。「キーマカレー」は子どもたちからも職員からも好評です。キーマカレーはインドの言葉であるキーマ(こま切れ、ひき肉)が由来となっています。その名のごとく、ひき肉のカレーということになります。「ひき肉のカレー料理」という意味だけなので、具の内容や調理の仕方などに決まりはありません。キーマカレーはドライカレーとは内容が違い、ドライカレーは、「乾燥している、汁がない」状態のカレー風味のチャーハンやピラフのことで、ドライカレーの内容によっては、ひき肉を使用しないときもあります。キーマカレーとドライカレーは、ひき肉を使っている のか料理しているか、という点が大きな違うポイントとなります。日本では家庭料理のメニューとして、ドライカレーが独自の進化してきたために、キーマカレーとドライカレーと混同されやすいようです。今日は「4月誕生会」、参加いただいた保護者の方と一緒に楽しく美味しくいただきました。


























今日の献立は子どもたちから好評メニューの「カレーライス」です。カレーライスは、インド料理を元にイギリスで誕生し、日本には明治時代にイギリスから伝わりました。日本で独自に変化・発展を遂げた料理です。イギリスではもともと「curry and rice」や「curried rice」と呼ばれていましたが、現在の日本では単に「カレー」と略されることが多いです。日本では、カレーライスは「国民食」とも呼ばれるほどの人気を誇りますが、日本で初めて「カレー」という料理の名を紹介したのは、福沢諭吉の『増訂華英通語』(1860年)で、「Curry コルリ」という表記があります。カレーライスの調理法を初めて記載したのは、1872年に出版された『西洋料理指南』です。その後、カレーライスは日本の家庭や学校給食などで広く普及しました。また、カレーの具として普及しているジャガイモ、ニンジン、タマネギは、明治時代に北海道を中心に生産が広がり、大正時代には日本のカレーライスの原型が完成しました。そして、固形カレールウが1954年に発売されてから家庭で手軽にカレーを作ることができるようなっていきました。






