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平成22年 涅槃会
2月15(月)
 2月15日は、お釈迦さまが亡くなられた「涅槃会」です。
 お釈迦さまは、今からおよそ2500年前に、インドの クシナガラ で80歳の生涯を閉じられました。 
 お釈迦様の死を「亡くなられた」といわないで、「 滅度(めつど)された」(入滅度)、「 涅槃 に入られた」(入涅槃)といいますが、これは「煩悩の火がすべて消された世界」を示します。  

 お釈迦さまは、涅槃に入られる前、弟子の 阿難(アナン)にこう言います。  
 「阿難よ。向こうの林の片隅にサーラの樹が立っているのを見るであろう。そこへ行って、私のために床をつくり、枕を北に向けて休ませてもらいたい。私はひどく疲れた。今夜半、私はそこで滅度に入るであろう」  
 阿難は涙を流しながら、サーラの樹の下に行き、清らかに地を掃いて床をこしらえ、その上にお釈迦さまを休ませます。ここに到着される前、お釈迦さまはパーバというところで説法されていました。パーバとクシナガラの間は、わずかの距離でしたが、移動の間25回も休まれたといいます。どれほど疲れていたのでしょう。 頭を北に、面を西に向かい、右脇を床につけて、足を重ねられます。すると、不思議なことが起こるのです。美しい楽の音がながれ、歌声が聞こえ、天の神々が近づいてきます。サーラの樹は突如、白い鶴にも似た花が咲き、花びらが雨のようにお釈迦さまの上に降りそそぎます。  

 その時、お釈迦さまは阿難に言われました。  
 「阿難よ。天の神々が私を供養しに来たのが見えただろうか」  
 「はい、世尊。はっきり見えます」  
 「このようにするのは、心から私を敬い、私に報いる道ではない」  
 「では世尊。真に仏を敬い、仏に報いる道はいかなるものでありましょうか」  
 「阿難よ。そして、愛する弟子たちよ。私に報いたいと思うならば、老若男女を問わず、私の説いた教えを大切にし、教えを実践してほしい。ただひとすじに教えを守りぬく者こそ、私につかえ、私を敬うものである。香や、華や、伎楽をもってするのは本当の道ではない。ひたすらに法を守り、法に生き、法のために精進するがよい。これこそ、こよなき供養というものである。

 ”法に生きる” ことこそ真の供養だととかれています。こよなき供養”  ”真の供養とは、お香や華や伎楽をもってするのではなく、教えを実践する” こと、ただそのことに尽きます。
 全超寺でも、涅槃会の法要を行いました。梅花講員とともにお釈迦さまに敬意と感謝の読経・詠讃歌奉詠を行い、涅槃図にお参りをしました。 お釈迦さまの「 教え 」とは、日々の実践にこそ意義があります。そのことをお参りの時に、あらためて伝えさせていただきました。













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