・・・・・・平成30年04月・・・・・・

 「地蔵菩薩
 今月は十三仏の五七忌の導師、地蔵菩薩のお話です。 一般的に「お地蔵さま」と呼ばれていて、観音さまなどと並んで特に親しまれている有名な仏さまです。地蔵菩薩は、サンスクリット語でクシティ・ガルバと言い、クシティは「大地」、ガルバは「胎内」とか「子宮」の意味とのこと。真言は、「オン カカカビサンマエイ ソワカ」です。大地が全ての命を育む力を蔵(かく)し、また、人々の苦悩を無限の大慈悲心で包み蔵し込んでしまう所から名付けられたとされます。釈迦牟尼仏の入滅後、56億7千万年後に弥勒菩薩が出世されるとされていますが、その間仏陀の名代として六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)を輪廻する衆生を済度する菩薩といわれています。
 故事として伝わるのがその昔インドにいた2人の慈悲深い王の話です。
 1人は自らが仏になることで衆生済度しようと考えました。もう1人の王は自らの意志で地獄に堕ちて迷える衆生を済度しようと考えました。この後者が地蔵菩薩だといわれ、「一切衆生済度の請願を果たさずば、我、菩薩界に戻らじ」との決意で六道に自らの足で行脚し、救われない魂を救い続けるのが「地蔵菩薩」なのです。申すまでもなく、菩薩とは仏の地位にありながら、あえて衆生世界に身を堕として六道世界で苦悩する衆生済度を本願として奔走する正に大慈大悲の仏さまです。

合掌


来月も予定しています。光泰九拝
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